第2回藍野学院理学療法学科卒業生交流会大会2012報告

 2012年9月9日(日)、不安定な天気が続く中、この日はしっかり晴れてくれました。

 

 早いもので藍野大学1期生も臨床5年目となり、専門学校だけでなく大学卒業生の活躍も目に留まるようになってきました。そのような状況を受け、藍野学院理学療法学科卒業生交流会におきましても、今回は大学卒1期生に企画や運営などに関わってもらい、中心的に情報発信をしてもらいました。大会長岡山裕美さんの挨拶は、新鮮さを失わない向上心を感じさせるものでした。そして、増田拓先生による『スポーツ理学療法に関わった5年間の活動報告は、様々な現場で働く卒業生それぞれに刺激を与えるような講演でした。この二人はともに、藍野大学1期生です。

 

 榊原記念病院の齊藤正和先生による講演『循環器疾患に対する理学療法のリスクと効果は、非常に臨床寄りで、私たち理学療法士がやるべきことを明確に提示していただいたような内容でした。

 京都府立医科大学の山端志保先生による『臨床で使える心電図の見方、こんなときどうする?、および大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターの相田利雄先生による『呼吸器疾患患者の理学療法 ~病態のイメージと評価の考え方~のいずれも、臨床場面が目に浮かぶようなワークショップでした。このお二人の先生方は、藍野医療福祉専門学校の卒業生です。

 森ノ宮医療大学の河村廣幸先生による『整形外科疾患に対する運動療法のポイント』は、文字通りピンポイントで運動療法のAtoZを再認識させられるような内容でした。先生の話術によって、ハッとさせられるうちにアッという間に時間が経ったという講演でした。

 

 いずれのプログラムにも、先生方のお話が臨床的であり、それらを持ち帰ってすぐに活かすことができる、ということが共通して言えました。知っていたつもりでわかっていないこと、忘れていること。。。内部障害や運動器などをカテゴリー別に捉えるのではなく、理学療法士が何度も戻ってこなければいけないベースは、おそらくたくさんあるんだということを改めて考えさせられました。